蓮の落胤-創価学会、話そうか

非活動家の学会3世が創価学会、日蓮、公明党等を語ります。

不透明な平和思想

今回は、池田名誉会長の平和思想に関して思うところを簡単に述べます(具体的な内容、書籍や提言の真偽性・有効性等には言及しません)。

 

池田名誉会長の思想性は、提言や書籍からだけでなく公明党の動向からも考察出来ますが、公明党の政策に池田名誉会長がどの程度口を出し、影響力を行使してきたのか、今の私は判断に迷っています。

 

以前紹介したように、池田会長(当時)と公明党委員長(竹入氏)は随分早い段階から仲違していました。一方で、矢野絢也公明党委員長の書籍には、池田会長(名誉会長)からの政策干渉が「側近幹部を介しての指示」「公明党の頭越しに自民党と話をする」等記載されています。

 

hasu-no-rakuin.hatenablog.com

hasu-no-rakuin.hatenablog.com

時節と政策毎に干渉の有無・度合は違ったかもしれませんが、少なくとも、創価学会(池田会長)=公明党の図式が常に成り立っていた訳ではない事は確かです。

 

米国公文書にも(年代によりますが)、「公明党の政策に池田会長が大きな影響を与えている」と米国側が考えていることが示されています(池田会長と米国のダイレクトな政策論議は確認できていません)。

 

以前紹介したように、現会長の原田会長は直接的に米国と安全保障に関する議論を行っています。その内容からは、公明党代表(山口氏)以上に“積極的平和主義”に前向きであることが伺えます。

 

hasu-no-rakuin.hatenablog.com

原田会長の政治介入が池田名誉会長の指示のもと行われていたのだとすれば、池田名誉会長は“二枚舌”の誹りを免れないでしょう(種々の提言等から推察するならば、池田名誉会長が自衛隊の海外派遣・活動範囲の増大に積極的に賛同するとは思えません)。また、公明党は自立させるという言葉も嘘になります。

 

提言や書籍に書いてあることが池田名誉会長の本心であると仮定した上で池田名誉会長を肯定的に捉えれば「信仰者として考えていることを、自身の持つ政治的影響力が悪影響を与えない範囲で平和提言にしている」「現実的な課題と理想的な平和主義の間でバランスをとっている」「現実問題に対処する上で必要あらば公明党に干渉する」と評することが出来るでしょう。

 

逆に池田名誉会長を否定的に捉えれば、「平和提言は建前」「信仰者としての意見と政策議論のダブルスタンダードに負い目が無い」「支持団体のボスとして公明党に干渉するが支持者にそれを公表しない」という見方も出来ます。

 

多くの創価学会員には受け入れがたいと思いますが、「提言や書籍に書いてあることは全部嘘」「平和主義は組織防衛の為に体裁を整えただけで、その思想に何の価値も見出していない」「池田名誉会長に信仰心は無く、政策議論も公明党を存続させるため」という可能性もあります。

 

一人の人間を全肯定or全否定で捉えることは危険な(愚かな)ことですので、「池田名誉会長も時代と共に考えを変化させた」「試行錯誤の中で揺れてきた」「信念はあったがブレもあった」「失策もあれば筋を通すこともあった」と各々のトピック毎に判断するのが妥当かもしれません。

 

池田名誉会長の平和思想と公明党の乖離。これは様々な立場の方が批判の対象にしますが、公明党の政策決定構造(池田名誉会長の影響力)がはっきりしない限り、判断するのは難しいかと思います (年齢・健康問題を考慮すれば、現在、池田名誉会長が公明党の政策に影響力を行使している蓋然性は低いです)。

 

具体的な内容や会員内部での認識を議論する以前に、池田名誉会長の平和思想には判断し辛い「不透明な部分」が存在します(「不透明な部分」がいずれクリアになるかは分かりません)。

 

次の投稿では「創価学会の平和思想」に関する本質的な課題について言及したいと思います。