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蓮の落胤-創価学会、話そうか

非活動家の学会3世が創価学会、日蓮、公明党等を語ります。

公明党(山口那津男議員)と原田会長:自衛隊海外派遣に関する見解の相違

前回、原田会長の政治活動に関して記事にしました。

hasu-no-rakuin.hatenablog.com

 

原田会長が登場する外交公電は「SOKA GAKKAI GROUP MOVING TO SUPPORT SENDING JAPANESE TROOPS ABROAD(創価学会自衛隊の海外派遣を支持する方向に動く)」という刺激的なタイトルでした。

 

上記公電内で言及されていた「Permanent Dispatch Law(自衛隊海外派遣のための一般法)」に関して、2008年当時の公明党のスタンスが記載されている外交公電を発見しましたので紹介します。 Wikileaksから誰でも閲覧できます。

 

公電タイトル:

PROSPECTS FOR EXPANDED JAPANESE AFGHAN CONTRIBUTIONS

(日本のアフガニスタン貢献拡大に関する見通し)

 

以下は該当文章へのリンクとなります。

https://wikileaks.org/plusd/cables/08TOKYO1593_a.html

 

シーファー駐日大使(当時)名義で、2008年6月に作成された文章です。区分はSECRET。Confidentialの一つ上にカテゴライズされる極秘文章です(Secretの上にはTop Secretという区分があります)。

 

内容はタイトルからも分かる通り、日本のアフガニスタン貢献、つまり自衛隊アフガニスタン派遣に関するものです。

 

以下、文章の概要が説明しやすい部分を抜粋し、訳文を併記します。一部訳は文章の趣旨に沿って補填しています。

 

The Japanese government continues to press ahead on its strategy (Ref A) to identify a new Afghan operation to "replace" the planned termination of Japan's C-130 to Kuwait/Iraq, according to MOFA National Security Division Director Takeo Mori.

外務省国家安全保障課長のモリ タケオ氏によれば、日本政府は、予定されている自衛隊海外派遣任務の終了(C130輸送機を用いたクウェートイラク間の支援活動の終了)を置き換える為に、新規のアフガニスタンにおける任務を確認するという彼等の戦略を押し進め続けている。

 

Mori said that two teams have been dispatched to Afghanistan and Central Asia on June 8 and 10, respectively, to survey possible Japanese missions in support of coalition air/ground operations in Afghanistan.

「日本が実行可能な任務(諸外国がアフガニスタンにおいて続行している空中および地上での*共同作戦を支援する任務)を調査する目的で、2チームが、アフガニスタン中央アジアに、6月8日と10日、それぞれ派遣されている」とモリ氏は話した。

 

*共同作戦とは、アフガニスタン復興支援活動、特に欧州数ヵ国が参加したアフガニスタンにおける地方復興チーム(PRT)の活動を意味すると思います。軍事的な意味合いは薄いです。

 

結果的に派遣は断念されますが、日本政府がアフガニスタンへの自衛隊の派遣を検討していた様子が伺えます。

 

続いて、当時の公明党のスタンスが記載されている部分を一部抜粋し、訳文を併記します。公明党がアメリカ大使館に語った内容の一部です。一部訳は文章の趣旨に沿って補填しています。

 

公明党自衛隊派遣プロジェクトチームのリーダーは、現公明党党首の山口那津男議員だったようです。

 

Komeito SDF Dispatch Project Team Chairman Natsuo Yamaguchi confirmed to the Embassy that his party's leadership and Buddhist Soka Gakkai sect support base remain decidedly negative on any new international commitment before the next General Election.

公明党自衛隊派遣プロジェクトチームのリーダーである山口那津男議員は、アメリカ大使館側に、公明党執行部と公明党の支持基盤である創価学会は、次期国政選挙前の新しい国際公約(海外派遣に関連する)に対して、明らかに否定的なままであると主張した。

 

"There are no votes to be gained," he added, "and many to be lost by assuming a risky new overseas operation."

「票が得られない」山口議員は加えて「危険な新規の海外活動を引き受けることによって多くの票を失う」と言った。

 

Given this judgment, he clarified that Komeito would "almost certainly" vote with the LDP to override an Upper House veto of an extension to the Indian Ocean operation.

この判断を前提に(別のパラグラフの内容を示しています)、参議院における自衛隊インド洋派遣延長の否決を覆すために、公明党自民党と共に(衆議院で)投票する(自衛隊インド洋派遣延長に賛成投票する)のはほぼ確実であると山口議員は明らかにした。

 

He cautioned, however, that if the LDP pushes for a Permanent SDF Dispatch Law or substantial new ground operation, it should not count on Komeito's support

しかしながら、山口議員は「もし自民党自衛隊海外派遣のための一般法、あるいは実体のある新規陸上活動(イラクサマワの様な一定数の陸上自衛隊の派遣を意味していると思います)を推進するならば、公明党の支援を頼りにすべきではない」と警告した。

 

上記の様に、山口議員(公明党)は、自衛隊インド洋派遣延長には賛成であっても、自衛隊海外派遣のための一般法の推進には反対の立場だったようです。自衛隊の海外派遣、国際貢献に関して、それなりの基準を構えていたことが伺えます。

 

前回紹介した、原田会長の発言と比較してみます。

 

原田会長は「日本が国際的な平和維持活動により貢献する時が来た...一国による平和主義は終焉を迎えた」とアメリカ大使館側に発言しています。

 

山口議員は「もし自民党自衛隊海外派遣のための一般法、あるいは実体のある新規陸上活動(イラクサマワの様な一定数の陸上自衛隊の派遣を意味していると思います)を推進するならば、公明党の支援を頼りにすべきではない」とアメリカ大使館側に警告しています。

 

明らかに原田会長の方が「積極的」です。山口議員の発言からは、自衛隊海外派遣の常態化を望んでいない公明党のスタンスが読み取れます(当時の公明党です)。

 

原田会長は、自衛隊の積極的な活動を求め、公明党のスタンスとは反対の内容をアメリカ大使館に伝えるように、池田名誉会長から指示されたのですか?

 

独断だとすれば、支持者への裏切り行為ではありませんか?「党は自立させる」という公明党創立者の方向性にも背いていませんか?

 

池田名誉会長は、原田会長が率先して安全保障問題に干渉し、公明党の頭越しにアメリカ大使館とやり取りしたことを知っていますか?

 

原田会長の言動は、「党は自立させる」という池田名誉会長の方針に違背しているか、支持者に池田名誉会長からの指示があったことを隠しているか、いずれかということになります。

 

後者の場合、公明党自衛隊海外派遣に一定の制約を設けたいと考えていたが、「党は自立させる」と言っていたはずの池田名誉会長がそれを望まず「日本が国際的な平和維持活動により貢献する時が来た...一国による平和主義は終焉を迎えた」と考え、直接政治に干渉したということです。

 

もし上記の通りならば、これまでのSGI提言や識者との対談集の多くは破棄すべきでしょうね。

 

池田名誉会長の直弟子である原田会長には何があったのかしっかりと答えて頂きたいものです。

 

補足

私が本記事において紹介したのは、私が興味深いと思った箇所だけです。全体を把握したい場合は、是非リンク先の原文をお読みください。